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『マイバケットリスト』#30

『世界の行ってみたい100サーフポイント』

” ミクロネシア / パラオ島 ”

           

東京からの直行便に乗り込み、およそ4時間少しでパラオ島に到着する。

機内を見回すとダイビングかカップルで二人席は埋め尽くされているので、中央の3席シートを使えそうだ。

          

島の紹介文を読みながら、横になる。

パラオ共和国はミクロネシア西部の熱帯の島であり、正確には300の小さな島々によって構築された国で、
その大部分は、ユネスコの世界遺産に登録されているロックアイランドの周りにある無人島で、そこには有名なジェリーフィッシュレイクがある
と紹介されている。。

世界で最も手付かずのダイビングスポットがあるとは聞いているが、あまり知られていないサーフスポットがあるらしい。

『この飛行機は着陸態勢に入ります』とのアナウンス、夕方に出発して真夜中に到着するので、窓の外は暗闇だ。

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到着時に空港には公共交通機関やタクシーもなく、
そのため、空港からホテル/ゲストハウスまでの交通手段を事前に予約しておかないと空港で長時間立ち往生する羽目になる。

車に乗り込み、空港のある島のホテルにチェックインすると疲れと眠気でバタンキュー。

翌朝目覚めると、窓から明るい日差しが降り注ぎ、天高い青空が広がっている。

朝ご飯をビュフェスタイルで食べていると、現地のガイドが現れた。

『おはよう! 食べ終わったら、今日は東海岸の方へ行って見ましょう』


『お任せします、いろいろなポイントに行きたいので、案内してください』

ガイドの説明を詳しく聞くと

パラオのサーフポイントは雨期と乾季でポイントが変わる。
夏の雨季はビーチからパドルアウトする東側ポイント、 冬の乾季はボートで西側の外洋に向かうポイントが良い。

今は季節の変わり目らしく、風向き次第でどちらサイドでも出来そうだ。

この島国は、日本から南に約3200km。
西高東低の冬型で北風が強くなれば、遠くからのうねりが回り込み西側のアウターリーフで極上のリーフブレイクに会える可能性が高まる。
ローカルサーファーが少なく、タイミングが良ければ、天国気分を味わえるかも。。

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ホテルのある島から大きな橋を渡り、コロール島の港へ向かい、スピードボートに乗り込む。

パラオのサーフポイントは島々を取り囲むように張り出したバリアリーフやアウターリーフ、パスで波が立つ。
ポイントまでは西側はボートで約40~50分、東側へは20~30分、陸路でもアクセス可能。

ポイントはその日の干満や風によって、サーフガイドに任せ、リーフブレイク初心者や女性でも楽しめるポイントもあるらしい。
冬でも水温29℃、ウエットスーツいらずは嬉しい。

ボートは、島の東側を探索しながら北へ向かっている。

『もうすぐ着くよ』
風は強くないが、うねりは小さく、彼方のリーフの切れ目でレギュラーの波が割れている。

『ここが、メリキョクポイント』
波質は柔らかそうだし、水も綺麗で底まで見えている。
サーフボードにフィンをセットし、ワックスと日焼け止めを塗って、とりあえずの1ラウンド。

波待ちしながら、振り返ると
海岸からのパドルでもそれほど遠くなさそうだし、建物も見える。

サーフィンを終えて、港への帰り際にロングボード向けだというポイントもチェックしたが、
大きなうねりの時に良さそうだが、その日はほとんどブレイクしていなかった。

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パラオは歴史的には、スペイン、ドイツの植民地を経て、第一次世界大戦の戦後処理をするパリ講和会議によって、日本の委任統治領になり、
南洋庁が置かれたコロールは、パラオは周辺諸島の中核的な島となり、戦前多くの日本人が移住したらしい。

 現在でも日本や日本語に親しみを持ち、子供に日本風の名前があり、
パラオ語には多くの日本語の言葉が取り入れられている。

日本食レストランも多く、食事にも満足できる島だ。

『明日は西側に行って見ましょう』
現地のビールで乾杯し、次の日の予定を決めて、ホテルに戻った。

ガイドさんからの説明で、西側にボートで1時間弱の場所に 極上のレギュラーブレイクがあリ、
その波はパーフェクトブレイク。 ボートアクセスオンリーだが、ポイントは数箇所あり、中級、上級者には最高らしい。

明日は、 無人のサーフポイントでパーフェクトな波を堪能できるかも。
期待で胸が膨らむ。

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港からは、ダイビングボートが多くして出発している。

美しい海やサンゴ礁と合わせて、第二次世界大戦時に沈んだ船舶や航空機を売りにしたダイビングも盛んで、多くのダイビングショップがあり、
日本などからダイビングツアーも多く企画されている。

本島の近くにも多くの離島があり、元プロレスラーのアントニオ猪木が名誉オーナーの通称「イノキ島」という、
保護大型シャコガイが多数生息する離島もある。

サーフボードを積み、水や軽食を忘れずに持ち込み、風変わりな島、白濁した湾を抜けて、そのリーフパスを目指す。
遥か沖からクルーズ船『飛鳥』がパスを通り抜けて港へ向かっているのが見える。

なかなか見えてこないポイント、船の揺れで疲れがで始めた時、小さな白波が見えてきた。

『出来そうだね』
『ショルダーくらいのサイズかな』

パラオのウェストパスは、非常に形良いリーフの上でブレイクする。

東からの風が吹き、北からの最適なうねりが入っている。
サイズが大きくないが、誰もいない。

セットは、右奥から順序良く、そして規則正しく崩れているのを確認し、
焦る気持ちを落ち着け、ストレッチしながら、波を見てライディングをイメージする。

サーフボードを海に投げ込み、自分もダイブイン、
友人とパドルアウトしながら、目が合うと満面の笑顔で

『これ最高じゃない!』
波に乗る前から幸せ感一杯になった。

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1年通して波はあるものの、大きな波を期待するならやはり12月~3月の冬のシーズンがおすすめなのだろう。

パラオのサーフポイントは雨期と乾季でポイントが変わり、
雨季はビーチからパドルアウトも可能な東側のポイント、 乾季はボートで外洋に向かう西側ポイント

ガイドさん曰く、

●サウス&ウエスト・サイド(12月~3月)
乾季に入る12月は北東の風に変わり始め、西側がオフショアになってくる。
日本で寒波が吹けば、うねりが入る可能性が高い。4月は風が南西~北西に変わり始め、腹前後に。

●イースト・サイド(4月~11月)●
5~11月の雨季がシーズン。5~7月は南~南西の風が吹き、
8~9月は低気圧、台風の影響を受け、大荒れになることも。
10月半ばから11月はオフショアで頭前後のサイズの日も多くなるらしい

留意点としては、
到着時、
空港には公共交通機関やタクシーがないので、
空港からホテル/ゲストハウスまでの交通手段を事前に予約しておくこと、空港で長時間立ち往生しないために。

ボートチャーター、
費用が高いので、事前に数名で予約した方が良い。

歴史的に、
日本統治領として、コロールは海軍の重要な基地として北西太平洋方面の作戦拠点となったため、
第二次大戦で多くの戦死者を出した事も記憶にとどめて欲しい。

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次の日、うねりは大きくなり、オーバーヘッドのサイズに。

更にその次の日は、期待に反して、サイズは落ちてしまい、夢の2日間であったことを知らされた。
もう一度来ることがあれば、大量のバナナと水を積んで、1日をボートの上で過ごすのもありだと思う。

            

太平洋の諸島群にあたるミクロネシア。
パラオをはじめとするマーシャル、キャロライン、チュークのグループ全体は、ほとんどが環礁で、すべての島が低く横たわっていて、
どの島にも波があるという噂を聞くし、写真で何箇所か見たことがある。

多くの未開発のサーフィンの可能性がある地球上に残っている数少ない場所の一つがこのエリアかもしれない。

 20年以上前にチャーターボートでサーフィンするためにインドネシアのメンタワイ諸島を開拓したマーティンデイリーが、
ミクロネシアでリゾートを作り、わざわざメンタワイから移動してマーシャル島近くにサーフキャンプを作ったのは、何かを伝えているようだ。

写真協力;マリンジャック 株式会社エイトバード

        

          

ライター;南 夏海
大学在学中からサーフィン出版社に出入りし、
東南アジアサーフトリップ、創業。
映像、ライセンスビジネスなどの会社設立。
ブランドオーナー、サーフクルーズCO-OWNER。
早稲田大学卒。

      

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