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投稿者: Tomomi Fukaya



先日終えたばかりの『Rip Curl WSL Finals』
多くの人々が集まり、大盛り上がりの中フィリペ・トレド(BRA)とキャロライン・マークス(USA)が、チャンプとなったのはお伝えした通り。

サンクレメンテ市民である彼らはその後、シティーホールからダウンタウン、デル・マーを経てピアまで市営トロリーで凱旋。
イベント後も、ビーチの外でファンを喜ばせてくれました。

なかなか決まらなかった、2024パリ・オリンピックゲームのサーフィンアメリカ代表の女子枠は。
最後のロウワーズで、キャロラインがオーシャンサイドのケイトリン・シマーズ(USA)と直接対決。

キャロラインが勝ち上がった時点で、見事オリンピック代表の座を手に入れるなんていうトピックもありました。

面白かったなぁ、もう、来年のFINAL5が楽しみ・・・・
はい、ここでちょっと待った!なのです。

実は会場となっているサンオノフレ・ステイトパーク、来年2024年8月31日までで契約期間が終了します。
トラッソゥズのコットンズ~サンオノフレビーチまで、元々はアメリカ海軍の管轄地。

1971年に50年契約をして、ステートパークとして一般人でも出入り可能になりました。
その50年契約が切れたのは、2021年。

そこから更に、3年の延長契約が成立して今に至るのです。

ステートパークになる以前は、軍がパトロールする進入禁止区域。
なので隠れて海に入ったところで、リーシュもない時代。

ボードを流すと、そのまま没収されたり(ボード自体、非常に高価なものでしょう)
捕まってしまうというのだから、かなりの覚悟が必要だ。

北側からエントリーする際には、身長よりも遥かに高い葦を分け入り、道なき道を進む。
随分な苦労で侵入し、あの波を目指したのです。

しかし唯一、当時からここで公に海に入っていたのはサンオノフレ・サーフクラブ。



南側San-O付近は、クラブがビーチを維持するという名目から。
クラブに属していれば、マリーンに許された独占的なルートで、簡単にアクセスできる十数家族が居ました。

60年代といえば、やはりロング。
San-Oの波を独占し、乗り放題だったのでしょう。

ところが。当時のリチャード・ニクソン大統領が、ステートパークに変更することを提案。
貸し切りで遊べていたサンオノフレ・サーフクラブを筆頭に、反対する人々と25年くらい小競り合いが続いたとあります。

当時、トラッソウズを見下ろす西のホワイトハウスと呼ばれる建物に、ニクソン家族が滞在するときなど。
沿岸警備隊らによる基地の警備が強化され、一般サーファーの侵入は更に困難になったのだそう。

その美しいビーチをニクソンは散歩しながら、この広大な連邦土地を州立公園に変えようと思いついたとあります。



十分に活用されていない、人口密集地に近い政府所有地。
人口が増加するにつれて、土地を巧みかつ常識的に管理する必要性が高まっている、と。

1971年の米サーファー・マガジンには。
同じ共和党員である、カリフォルニア州選出の上院議員ジョージ・マーフィー再選の可能性を、手助けしようとしていた。
マーフィーはこの提案を公に支持し、この提案を「理想的な票獲得争点」として利用できると主張した。彼自身は「自然保護活動家でビーチ愛好家」
と記されています。

大体のニクソン大統領の印象は、ウォーターゲート事件で汚職した人。でしょうか。
それともどの大統領よりも早く、中国に寄り添った人?ベトナム戦争を大勝利宣言して撤退した?
金本位制を、やめるきっかけになった大統領?とか。

ニクソンは、パペットでしかなかったとしても。
約50年後の現在、金本位制に戻ろうとしているなんて!

政府や行政が、常に国民の味方ではないことにも気づき始めた人々。
テレビや新聞の嘘もばれ始めている昨今、真実は何だったのかわかないことだらけ。

何はともあれ。71年のサーファーMagのいう通り、票獲得の為だったとしても。
ここを、ステートパークにしてくれてありがとう☺ってなっちゃうサーファーです。

サンクレメンテを選んだのは、ある意味、この波だったともいえるから。
ここがステートパークになっていなかったら、多くの人の人生も変わっていたことでしょう。

話を戻し。
2024年8月いっぱいまでの、短期延長が決まった際。

「これは暫定的な解決策にすぎませんが。
将来に向けてより長期でより包括的な賃貸契約に向けて、取り組むための追加の時間を海軍省に与えることになります」
と、 San Onofre Parks Foundationは伝えていました。

またサンクレメンテで長い間ライフガードとして活躍し、短期契約の2021年当時ステートパーク観光主任だったスティーブ・ロング氏によると。

「この延長はすべてプロセスの一部であり、将来的にはより長いリース期間が続くことを示唆している」
と、未来にとても希望が持てる答えをしていました。

正しいとされていたものが、嘘だったり。
まさかと思っていたことが、本当だったりしていることを考えると、明日は何がひっくり返るのかわからない。

街から近いのに自然が多く残された中での、極上の波。
ステートパークがずっと続くことを、願うばかりです。

ちなみに毎年10月開催の日本人コンテスト『サザンカリフォルニア・ジャパニーズサーフィンコンテスト』もこのステートパーク内。
来年もできる保証は、今のところありません。



チャーチを貸し切りで乗れるチャンスなど、そうはない。
ぜひエントリーして、参加してみてはいかがですか?

第35回目となる今年は、10月15日(日)開催。
エントリーや詳細は、こちらからどうぞ。



和気あいあいとした、ほっこりイベントです☆

| サーフニュース | 06:34 PM |






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