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『マイバケットリスト』#16

『世界の行ってみたい100サーフポイント』

“ニュージーランド / 北島&南島 “

    

2019年の日本で開催されたラグビーW杯、有名なマオリ伝統の戦いの踊り『ハカ』を見せたオールブラックス。
人口よりも多く道路からあふれ、遠くの山々まで飼育されている羊達。

ラグビーと羊の島として認識されている『ニュージーランド』は、実は波の宝庫でもある。

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北島

多くの海外便が離着陸する首都オークランドには、全土500万のおよそ30%、160万人が住んでいる。
ちなみに羊の数は3000万らしい。

ビジネス街の近くに海が隣接しており、大きな港にはフェリーや魚市場兼レストラン、
小さなハーバーには沢山のヨットが係留され、自然豊かで緑の多い街である。

日本の北海道くらいの緯度なので、夏(1−2月)でも涼しく、夜はひんやりとし、寒い時は暖房が必要になる。

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オークランド周辺にもたくさんのビーチブレイクがあるが、訪れてみたいのは世界的に有名な北島西側の『ラグラン』
自然が残された大きな湾に入ってくるうねりは、帯状のライアンナップとなり、岩場に沿って崩れるレフトの波だ。

ラグランは、大きく分けて Manu bay、Whale bay、Indicatorsの3つのブレイクがある。
南太平洋の吼える40度線で生まれたうねりが、湾のリーフにヒットして、3つのポイントで順番にブレイクする。
マヌベイはその中でも一番メジャーなブレイクで、駐車場と展望台も設置されている。

駐車場で着替えながら『グッダイ!』オーストラリア風に挨拶し、岩場をロックダンスしながら慎重に沖へ向かう。

海に入ると、形の良い波が岩場に沿って崩れている。雰囲気の良いポイントで
ラグランで最も有名な 300m以上にわたってユーザーフレンドリーな波と言われている。

ラグランの岩場は、火山性の岩盤であり、潮回りやうねりの角度によって変化するし、
右手の砂浜にも地形が良い時は完璧なAフレームピークが登場する。
うねりが小さくても波乗り可能な場所だ。

さらにその先の岬でも何人かサーフィンをしている。

ホエールベイは、およそ200mの長さのポイントブレークが2番目のスポット。
岩場に非常に近く、中級者以上にオススメな波だと思う。

そして最後にインディケーター、ここの条件の揃った時は、ホエールベイまで乗り継げる、長い壁の速い波となる。

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毎日が快晴というわけではないが、キャンプやトレッキング、自然好きにはたまらない場所である。
居心地が良いのでこの近くで何泊かすることにした。

ウエットスーツを脱ぎながら、地元の人にいろいろ尋ねてみる。

『何日か泊まる予定だけど、近くに温泉はある』

『少し離れているけど、有名なロトルア温泉があるよ』

『オススメの食事は何?』

『もちろん、ラムチョップ!』

活火山の多い島には、噴火の跡や温泉も数多くあるらしい。

移動して島の中央部ロトルアに向かう。
ここは白濁した温泉が湧き出て、日本の温泉宿にでも来たかのような錯覚に陥る。

露天風呂ブースのような空間、泳げるような巨大なプール、カップル向けの小さな風呂まで、実にさまざま。

波乗りの後の冷えた体を疲れを癒してくれる。

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ラグランから少し南へ向かいニュープリマスを過ぎると左側に富士山のような『タラナキ山』が見えてくる。
その半島を海沿いに超えると、『風の街』と言われる港町ウエリントンは間近だ。

ウエリントンからフェリーで南島へ渡る予定だったのだが、予約なしでの最終便は満車で乗ることが出来ず、
港で1泊。翌日のフェリーになってしまった。

     

    

南島

翌朝乗船したカモメが飛び交う甲板は寒く、オークランドに引き返したい気持ちになる。
青函連絡船に乗って、寒い日に青森から函館に向かうのは、こんなキモチだっただろうか。。。

南島東側の海岸線をクライストチャーチに向けて走ると最初に見えてくるポイントが、カイカウラ。

のんびりした田舎町にはキャンプ場がどこそこにあり、電源などの設備が整っている。
南島のこの辺りは人間よりも、羊、牛の方がはるかに多い。

以前バリで出会ったキウィ(ニュジーランダー)の友人たちが住むダニーデンの街を訪れようと
ロングドライブしてキャンピング場に着いたのは、夜半になっていた。

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翌朝、車をノックする音し誰かが呼びかける声で目が覚める。

『ヘイ、モーニング!』

何人かの友人が車の外に集まっていた。

『なんで、ここにいるのが分かったの?』信じられない顔をして聞き返すと

『小さい町だから、日本人のサーファーらしいのが車で来れば、直ぐに分かるよ』

南島最後の街「ダニーデン』
スコットランドからの移民で作られた街はこじんまりとして、急な坂に住宅がそびえている。

海岸線の自然は豊かで、砂浜は驚くほど綺麗。
サーファーは少なく、全員が知り合いのようだ。

南極からのうねりはしっかりとしていて、力がある、夏でもブーツが必要なほど冷たい。

『目の前のビーチは良くないので、シークレットに案内するよ』

『いいね!』

車で小一時間ほど、アップダウンを繰り返し、曲がりくねった道を抜けると、広いビーチが見えてきた。

左から、右から綺麗に崩れている。人も2−3人。
海水温が冷たいが、ビーチブレイクの良い波だ。
1時間ほどサーフィンして、着替え、暖かいコーヒーを飲む。

街へ戻り、ビールをケースで購入し、シェアしている大きな館で音楽をバックにビールで乾杯、
ギターを弾いて歌い、ビール片手にピンポン国際マッチだ。

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波の良くない日があったので、有名な南島中央部観光地のクイーンズタウンに出かけた。

フィヨルド観光も楽しめるし、冬(6−8月)はスノーボード、スキーでも人気のリゾート地。
高所恐怖症のため、バンジージャンプはやめておいたが、ラフティングやリバーサーフィンを楽しめる

ニュージーランドは、
北海道と同じように、家族や友人とレンタカーでキャンプしながら、自然に溶け込んだ旅するのが良いようだ。

のんびりとした国民性、ゆったりとした時間の流れ、四季のある風景、南北に長い島。

ハワイやインドネシアとは違った楽しさ・良さがわかる旅になるのでは。

   

ライター;南 夏海
大学在学中からサーフィン出版社に出入りし、
東南アジアサーフトリップ、創業。
映像、ライセンスビジネスなどの会社設立。
ブランドオーナー、サーフクルーズCO-OWNER。
早稲田大学卒。

      

》次号2020年4月はウェストジャワ編《

   

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