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『マイバケットリスト』#14

『世界の行ってみたい100サーフポイント』

“インドネシア / ロンボク島 “

バリの東隣、50kmほど離れたロンボク島は、バリ島とスンバワ島の間にある。
バリ島からわずか40分でアクセスでき、20年前のバリ島とも言われ、観光開発が進んでいないため、落ち着いた素朴な雰囲気がある。

やはり赤道に近いため、年間30℃前後の空港に降り立つと汗が噴き出してくる。

バリとロンボク島の間にある深いロンボク海峡には生物地理上の境界線であるウォレス線が通っており、
異なった動植物が育つ環境と言われ、

ロンボク海峡は、インドネシア中部小スンダ列島のロンボク島とバリ島とを隔てる海峡。
最も狭いところでは幅18km。以西のマラッカ海峡やスンダ海峡より水深が深く250mほどあり、マラッカ海峡等を航行できない大型船(ポストマラッカマックス、ケープサイズ)の航路として重要でもあり、北の太平洋側から南の水域のインド洋に向かって常に海流が流れ込んでいる。

ロンボク島はバリ島よりもさらに手つかずのビーチと透明度の高い海、
そしてインドネシアでベスト3の高さを持つリンジャニ山。
活火山はジャワのブロモ山、バリのアグン山、そしてロンボクのリンジャニ山。
乾燥した大草原など、自然を感じることができる。

私はあまり興味がないが、トレッキングツアーが人気で、火口の近くに広がるセガラ・アナ湖の絶景は世界中の山好きにとってあこがれの地らしい。

ところで本題のサーフィンは、島の南側には、いろいろな形の湾があり、主たるポイントはその内側にある。

宿泊は多くのホテルからロスメン、ホームステイがあり予算によって選ぶことができるので、ロンボククタ周辺が移動、買い物含めて便利だと思う。

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または、ロングボードの積めないプロペラ機でロンボク旧空港まで行き、そこから3−4時間かけてロンボククタ海岸まで。
2011年にロンボク国際空港がオープンしてから現在では、ガルーダインドネシア航空が毎日周航しており、わずかのフライト時間だ。

今は、飛行機で国際空港まで45分、スピードボートでサヌールから2時間半だが、
以前は1日かけて、クタから港のあるパダンバイへ行き、車載フェリーに乗って、ロンボクの港へ、乗り合いのベモに乗って、州都マタラムに着くのは日が暮れてからだった。

『ミー、キャリー』の言葉と共に我先に荷物を掴み取り、勝手に船から車まで運んでくれるのは良いが、
お金はちゃんと200円ほど請求するので、
100円渡して、『OK? ユー、ハッピー?』と尋ねて荷物を車に乗せてもらう。

確かに20年前のバリ島の雰囲気で、すれ違う車も少なく、椰子の木が揺れ動く静かな村、木陰でノンビリ昼寝する水牛、
両端から道にはみ出した露天市場には、大量の唐辛子。インドネシア語でロンボクとは「唐辛子」という意味らしい。

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グルクップ;

この湾は大きなL字型になっていて、内側に幾つかのポイントがある。

インサイドのサーフブレイクは比較的フレンドリーで、アマチュアでも中上級サーファーでも楽しめる。
小さな漁村の村からアウトリガーカヌーに乗って少し行くとインサイドに波がある。

湾の入り口の近く、沖の大きな岩山がモニュメントになっているアウトサイドにも波がある。

大きなうねりが入れば、インサイドの奥まった場所にポイントが現れ、
いろいろな風向きに対応できるため、雨季のシーズン(12−2月)でも楽しむことができる。

グルクップだけでサーフィンするのであれば、この街にもバンガローがあるので、このエリアに滞在する選択もある。

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エカス;

グルクップからさらに東へ向かうと次の湾にたどり着く。
湾の左端から、地元のアウトリガーをチャーターして、湾の逆側へ向かうと、大きな崖の下に綺麗なレフトハンドの波がある。

このトロピカルスポットは、初心者にも上級者にも楽しめるメローな波。
崖の上には、湾を眺められる素晴らしい宿とレストランがあって、食事が楽しめる。

2ラウンド終えて、そろそろ夕方が近いので、ボートで戻っていると、
船着場まであと少しの所でエンジン停止。

『ガソリン無いよ』
船頭は、木のパドルでゆっくり漕ぎ始める。

『これじゃ、日が暮れるよ』
4人で海に飛び込み、リーシュをアウトリガーに括り付け、4馬力(人力)のパドルで引っ張る。

20−30分かけて到着。
『船長、次はガソリン満タンにしといてね』
『OK、オーケー!』

現在はエカスの丘近くまで道が出来ているので、車で行くことも可能らしい。
乾季のシーズンの風がオフショアとなり、崖の上からの眺望は最高である。

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マウンビーチ;

真っ白な砂浜には、人影もなく、遥か沖、湾の右側でライトサイドの波が白く砕けている。

パドルで行けないことはないが、少し遠いのでアウトリガーカヌーを使いたい。
見渡しても、海にそれらしきカヌーはなく、木陰で休む地元の人に尋ねて、漁師の小屋を訪れた。

それほど高い金額ではなく、年配の痩せたおじさんが小屋からエンジンを取り出し、浜にあげているカヌーに取り付けて、沖まで運んでくれることになった。

大きな木を掘り抜いたカヌーは、かなり小さく、4人以上乗れば、重みで沈みそうだ。

そして、アウトリガーが片方にしか付いていないので、不安定極まりない。
うまくバランスをとりながら、ポイントまでゆっくりと進む。

近くまで来ると、以外にサイズがあり、良さそうだ。

海へ飛び込もうと、一人立ち上がった。その途端、反動で、アウトリガーの方へ重心がかかったので、
皆で逆へ体重を乗せた瞬間、スローモーションのようにアウトリガーが目の前を反転して、全員海へ放り込まれた。

漁師のおじさん涙目になって

『ハビス!(終わったの意味)ハビス!』

ひっくり返ったカヌーを皆で裏返しのまま、

『最初からパドルで行くべきだったかな』と自問しながら、またもパドルで浜まで曳航し、

慰謝料を割り増し支払って、感謝の言葉を述べた。

サーフィンやる気が失せて、その日は終了。

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デザートポイント;

ロンボク島の最西端にあるこの場所は、
地元では『バンコバンコ』と呼ばれ、オーストラリアの雑誌で『世界で最も良いレフトハンドの波』に選ばれたこともある。
残念ながら、波はコンスタントではなく、大きなグランドスエルと、良い潮回りが必要だ。

ある日、レンボーガンからボートでポイントに到着すると、モノすごく綺麗な波が崩れている。
陸に上がり高い丘の上から見ると、完璧な波が岩礁の棚に沿って崩れ、湾の中に向かって、数本の波が徐々にサイズを上げながら入ってくる。

テイクオフで頭くらいのサイズが、徐々にサイズを増し、ダブルオーバーのサイズになっている。
開いた口が塞がらないとはこの事だ。

海に入ると

『YOU ARE SO LUCKY! 10日ぶりの波だよ』
ビーチに宿泊しているオーストラリア人が声をかけてきた。

『サンキュー、ここにはどれくらいいるの?』

『2ヶ月居る予定だよ』

『。。。。』

陸の質素な掘建小屋に寝泊まりし、波を待つ。
波が良い場所で、アクセスが難しく人の少ないところには、こういうサーファーが多く、そして同じ種族が集まるらしい。

テイクオフは小さめの波が、少しずつ大きくなる。
チューブを抜けた後、カットバックすると次のセクションでもチューブに。
そしてまた抜けてカットバック、繰り返している。
良いリーフポイントの典型だ。

ポイントの裏側に停泊し、晩御飯を終えてボートのエンジンが切られると、全くの無音の世界。
夜中に目が覚め、ボートの屋根に上がると、満天の夜空。
少し仮眠していると鳥たちの合唱で、朝もやの中、目が覚める。

昔、海外のサーフィン雑誌に書かれていた
『POOR SURFER AND PERFECT WAVE. YOU NEED SOMETHING MORE』

この言葉が見合う場所だと思った。

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ロンボク島のすぐ沖に浮かぶギリ諸島の周りにもサーフィン出来る場所があるらしい。
ヨーロピアンが好む美しいビーチ、素晴らしいスノーケリングスポット、活気あるナイトライフが好きなら訪れても良さそうだ。

ロンボク島の西海岸とバリ島東海岸と結ばれているので、最近はフェリーやスピードボートの利用が便利だ。
インドネシアでサーフィンや島巡りするなら、ボートは必須なのだが、注意が必要だ。

*小さいカヌーでは、ゆっくり立ち上がる。
*ガソリンが満タンになっているか船長に確認する。
*貴重品を防水バックに入れていく。

良い波に向けてワンモア パドル!

     

ライター;南 夏海
大学在学中からサーフィン出版社に出入りし、
東南アジアサーフトリップ、創業。
映像、ライセンスビジネスなどの会社設立。
ブランドオーナー、サーフクルーズCO-OWNER。
早稲田大学卒。

   

   

》次号2020年2月は パラオ編《

    

     

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