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『マイバケットリスト』#12

『世界の行ってみたい100サーフポイント』

“イタリア /  シチリア島 “

10時間以上の飛行機移動でローマに着き、国内線に乗り換えてシチリアのパレルモへ到着した夜中、
空港からバスで中央駅市内方面へ向かい、宿についたのは、家を出てから24時間経っていた。

疲れ切って寝たはずが、時差ぼけで薄暗うちに目が覚める。

『ボンジョルノ! (おはよう)』

宿の女主人がクロワッサンとジュースにヨーグルト、そしてコーヒーの朝食を運んでくれた。

朝陽に照らされた街を見ながら食べるのも心地よい。

朝夕は冷え込むのだが、太陽の光が強まり、昼に向けて目に刺さる。

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有名な劇場や教会、王室などが歩いていける範囲にあるので、世界遺産巡りも楽しめそうだ。

途中の市場では、威勢の良い掛け声がオペラ歌手のような声量で圧倒される。

『ヘイ、ラッシャイ!』

野菜や魚、肉などを、軒先に出した屋台で売っている。

ヨーロッパとアラブを掛け合わせた雰囲気とでも表現すれば良いだろうか。
円屋根が目立つアラブイスラム教とキリスト教の影響を受けた教会建造物となっている。

ローマとはかなり雰囲気が違う。

その中でもオペラで有名なマッシモ劇場は、映画『ゴッドファーザー3』の舞台として使用され、オペラを見ながら進んで行く最終盤のシーン、

そしてエントランスの大階段で撮られたラストシーンは特に有名だ。

    

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昼に戻ってFACEBOOKをチェックすると、

『少し波があって、サーフィン可能』とサーフショップからメールがあった。

『急いでこれから行きます』

と返信したのは良いが、レンタカーではないので、電車かバスを利用しないといけない。

ショップ曰く、『電車が便利』

宿の主人は、『バスが良い』

悩んだ末、バスに決めたが、初めての場所と交通機関のためなかなか一筋縄ではいかない。

チケットの販売場所を探し、1日券を購入し、バス停の場所探しですでに30分。

バスの乗り継ぎ場所を間違え、その後に乗ったバスを間違え徒歩で引き返し、再度乗ってから終点のバス停まで1時間。

バス停からビーチへ向けて徒歩30分。合計2時間の旅!

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綺麗な湾の中へうっすらと小さなうねりが右側からビーチの方へ向かっている。

目を凝らすと、はるか遠くに波の崩れる白い波とサーファーらしき人影が何人か見えてきた。

来た甲斐があったかな、気持ちが少し高ぶってくる。
イタリア初の波乗りだ。

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ずっと以前、アメリカの有名な写真家が写真と文章でイタリアの波乗りを紹介していた。

波の写真は少なく、街の風景やワインのことなどが書かれていたが、
『イタリアにサーフィンで行くことはないだろうな』というのがその時の気持ち。

数年前、旅行先でヨーローッパのサーファーが、

『地中海はあまり知られていないけど、アフリカからのシロッコ(サハラ砂漠からの砂塵を伴った強い風)。

北からのミストラル(アルプスとピレネー山脈の間を吹き抜け、冬場に強く吹く北西からの季節風)で年間200日ほどサーフィン出来るんだよ』

と教えてくれた。

『タイミングが合えば面白そうだな』

という気持ちに少し変わっていった。

いろいろ調べてみると、イタリアでもサーフィンが人気となっていて、
ローマの南北、トスカーナ地方ピサの辺り、そしてジェノバにも波の情報がある。

特に気になったのが、シチリア島とサルディーニア島だった。
四国と同じくらいの大きさで4方面でうねりを受けられるし、水温も温かく、水も綺麗。

夏は波がなく、バケーション期間なので、水温が低くなりきらない10−12月が良く、
1−4月は波はあるが、水温が低くなるようだ。

    

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地中海文明の十字路として、古くからさまざまな民族、文化が行き交った島。
イタリアにありながらどこかアラブ、ギリシャ文明を醸し出すエキゾチックな香りが漂うシチリア島。

名作『ゴッドファーザー』はシチリア出身のイタリア系アメリカマフィアが主人公、
あの煌びやかな雰囲気はシチリアマフィアのDNAなのか。

シチリア島の首都パレルモは、人口も以外と多く80万人ほど、
電車、バス、トローリー、フェリーのインフラが揃っており、公共交通が便利な港町だ。

港には沢山のヨットが繋留され、さすが地中海、海の色は紺碧だ。
2700年の歴史を誇るこの街をゲーテは『最も美しいイスラムの都市』と讃えたらしい。

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『チャオ、昼に出たけど、いろいろ間違えて、こんな時間になったよ』

『朝からずっとサーフィン出来ているよ』

『水温は?』

『そんなに冷たくないよ。ほら、ボードショーツでも入っているからね』

水が驚くほどクリーンで、底まではっきりと見える。
何箇所かの場所で波が左右に崩れている。

レンタルボードを借り、自前のウェットでパドルアウト。

波が良く人が少ないので、なんとも気持ちが良い。
最後の波に乗って、上がる時に足がつりそうになった。

いつも以上にサーフィンの時間を過ごしていた。

『レンタル代はいくら?』

『半日なので、20ユーロ。特別に15ユーロ(笑)』

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帰りは同じ失敗をしないよう、電車を使い、1時間で中央駅まで戻ってきた。

宿の主人に聞いたリーズナブルで美味しいパスタ店に向かい、

『ウノ ビール!(ビール1本) マルゲリータ ピッザ!』を注文し、
今日の走行歩数25,000歩を褒めて、自身に乾杯した。

大きなピザを完食し、宿のベットに倒れ込むと3秒で意識がなくなった。。

    

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シチリア島の左端(西部)の海岸線にも数多くのポイントがあり、
南部アグリジェントの周辺は人口も少なく、平日には無人のサーフポイントがあるらしい。

また、右側(東部)にも歴史的な街が多く、カターニア、シラクーサも是非訪れてみたい場所だ。

シロッコの時が良いらしい。

ガイドなしの独力で旅をするのは、以前に比べれば、格段に便利になった。

インターネットを使えば、LCC予約と事前チェックイン。
ホテルやB&B(ベッド&ブレックファースト)の手配。
言葉に困れば、グーグル翻訳。
道順が分からなければ、グーグルマップ。

経済的に考えるなら、LCC+B&B+公共交通がオススメだが、
リッチな気分で安心と楽さを求めるなら、キャリア航空+ホテル+送迎車+ガイド付きが良いだろう。

旅の好みと経済的なバランスでどちらにするか決めれば良いが、

次回、チャンスがあればレンタカーを借りて、島一周をしてみたいと思っている。
『世界遺産とサーフィンの旅』を楽しめる!

       

ライター;南 夏海
大学在学中からサーフィン出版社に出入りし、
東南アジアサーフトリップ、創業。
映像、ライセンスビジネスなどの会社設立。
ブランドオーナー、サーフクルーズCO-OWNER。
早稲田大学卒。

  

》次号2019年12月はイタリアpart2 サルディーニャ島 編《

   

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