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『マイバケットリスト』#4

『世界の行ってみたい100サーフポイント』

インドネシア メンタワイ

1990年代にその場所がメディアに掲載され、その圧倒的な波質、船でしかアクセスできない島々、人の少なさ、ポイントの多様性など
世界中のトップサーファーたちの憧れの場所となった。

あるサーフカメラマンは、世界中でどこが1番の波かと聞かれ『メンタワイがサーファー全員にとって一番の場所だと思う』と答えた。

今回、思いがけない誘いで出かけたメンタワイ諸島。
インドネシア/バリ辺りでは一般的な雨季のシーズン、日本の冬に行くのは初めてだ。
通常4月ー10月の乾季の方が波が豊富でサイズもある、しかし便利になったことで海の中は混み合うことになる。

小さな島に、サーフキャンプやリゾートも開発され、多くのサーファーが宿泊できる。
アクセスの良さは、当然混雑を招く。
しかし、雨季なら人も少なく、波が良ければ、最高なのではと想像していた。

すごい勢いで発展する首都のジャカルタ。空から見る高層ビル、港には入港を待つ大きな貨物船が何隻も停泊し、高速道路には行き交う車、
空港は、巨大で近代的なターミナルが完成し、
以前の、空港を出た瞬間に味わう丁子の混ざった匂いと人の熱気、空港全体を覆う混沌は見ることはできない。

乗り換えがスムーズに行けば、日本を午前中出た当日夜には、スマトラ島の港町パダンまでたどり着くことができる。
ただし、ジャカルタでのLCCへの乗り変えは、荷物受け取り、ターミナル移動、チェックインがなかなか大変。

LCCのカウンターレディは、ゆっくりした仕事っぷり&英語はほぼ話さず、

ボードチャージがいくらなのか電話で上司に確認し、『ケースごとに200,000ルピー(約1,600円)です』
『カード使えますか?』
『ティダ(ノー)』
『機内に持ち込みは7KGまで、それ以上は預けてください。1KG 3,900ルピー(約300円)です』
『高過ぎじゃないの。。』

などと交渉しているうちに、搭乗の呼び出しがかかり、荷物が乗らない心配があるので、残念ながら交渉は強制終了。
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1時間半後、パダン空港着ですでに夜の9時過ぎ、
ボードとバックが全て出てくるか心配したが、無事に全部クリア。

チャーターボートからの迎え運転手に少し待ってもらい、空港外のレストラン(ワルン)で晩御飯を食べ、
ボードバックをトラックに、人間はマイクロバスに乗り込み、約1時間で港に到着。

チャーターボートに乗りこみ、翌朝目が覚めれば、メンタワイ諸島に到着している。

メンタワイ諸島は、スマトラ島の西にある諸島で、パダン港から約10時間の船旅である。
スマトラ島とはメンタワイ海峡で隔てられ、主な島は北からシべルート島、シパラ島、北パガイ島、南パガイ島がある。

サーフガイドにどこのポイントが好きか聞いてみると

『ライフルズ、テレスコープ』

*ハワイの伝説的なサーファーは、『テレスコープの頭以上の波は、ベストな波の1つだ』と言っている。
*オーストラリアの雑誌で、『ライフルズの頭以上の波は、世界で3本の指に入る、長いチューブのある波』と評している。

別のガイドは

『ランスライト、マカロニ』

*ランスライトは、HTとも呼ばれ、インサイドには外科手術台と呼ばれる、とても浅い岩棚がある。
*マカロニは、完璧な形の岩棚に沿って割れていく、世界で最もゴージャスな波の一つ。

それぞれの好みにより意見は分かれるが、全てがSクラス、 特A クラスの波、
それ以外にも、多くのポイントが南パガイ島、シベルート島、またその北にある。

シベルート島の南端に多くのポイントとサーフキャンプがあり『プレイグラウンド』エリアと呼ばれ、『ライフルズ』を有する。

南に海峡を隔てたシパラ島の北に『テレスコープ』、南端に有名な『HT / ランスライト』がある。

そしてそのさらに南にパガイ島、『マカロニ』はこの島にある。

1週間程度の日程だとこのルートで旅をすることが多く、極上波の目の前に錨を下ろして船が待機してくれる。

朝のコーヒーとフルーツを食べながら、船上でストレッチ、ディンギーが送迎で朝一無人の波へ、極楽!

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小さな島に沿って綺麗に崩れていく波で朝一番のサーフィンを済ませ、

他の島のキャンプから朝食を終えた白人のサーファーが来るので、波を譲って船に戻りゆっくり朝食。

暫し、まどろみ目を醒ますと他のサーファーたちは、キャンプに戻ったのか誰もいない。

疲れているけど、着替えて無人の海へ、幸せ!
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細長いスピードボートで3−4名乗ってきた日本人。

『どちらに泊まっているのですか?』

『プレイグランド近くのキャンプです。彼女が船がダメなので、陸なんです』

『何度も来てるのですか?』

『私(女性)は3回目です』

『む〜、凄いですね。というか病気ですね』

『そ〜なんです。メンタワイ病です!』

この重い病に罹患したら、薬は効かないらしい。

近くにいると移りそうなので、少し心配になった。

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メンタワイ通信状況:

港のあるテレスコープ(トアパチャール)、マカロニの南(シカカップ)は電波状況はかなり良いが、
日本でのWIFIレンタルは弱く、インドネシアテレコムのSIMが有効。

WIFIサービス可能なキャンプやリゾートもある。
たまには陸地でリゾート気分を味わい、マッサージを受け、メッセージを確認するのも良いかと思い、ディンギーで上陸。

『WIFI使えますか』

『1時間150,000ルピー(1,200円)ですよ』

インドネシアにしてはかなり高いが、他に方法がない場所では、致し方ない。
通信は、極度に遅い。

『マッサージは?』

『1時間20万ルピー(1,600円)』

こちらもやや高いが、こちらは気持ち良い。

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船の上で読んでいたオーストラリアの雑誌にこんなことが書いてあった。

『海外へのサーフトリップは、文化の違いやその国ことを理解することになり、サーファーを大人へと成長させてくれる。

パッケージツアーで知らない皆と旅行するのではなく、気の合う友人とスケジュールを立て、その場所を想像し、準備をする。

途中でのトラブルを解決しながら、目的地にたどり着く。

そして、朝起きたその窓から、すばらしい波が毎日見えたら最高じゃないか。

メンタワイは、一度は訪れてみる価値のある場所だと思う』

この時期にしては、波も豊富で、天候も穏やか。極上の波での1週間。

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帰国の朝、港へ着き、飛行機の時間まで、街中のホテルへ移動し、
プールサイドでリラックスし、街中へ買い物、マッサージそして昼食。

津波災害からの復興で、街は以前より活況を見せ、おしゃれな店が増えて、
若者が皆真面目に働いている。

名物パダン料理は、ナシチャンプールの極辛版。
チャイナタウンの近くなので、華僑系の人が多く、漢字が見える。

『魚と野菜など全部のせでお願いします。いくらですか?』

『2万ルピー(160円)』

辛〜!

『ペットボトルの水お願いします』

『3000ルピー(25円)ね』

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パダンの空港まで送迎してもらい、ポーターが寄ってくる。

『ポーター代はいくら』

『1個1万、2個で2万ルピー(160円)』

重い荷物を預け、チェックインもお願いする。

ジャカルタのトランジットがスムースに行けば、翌朝日本に戻れる。

日本は寒そうだ。

Photos:AKINORI & MANU

ライター;南 夏海
大学在学中からサーフィン出版社に出入りし、
東南アジアサーフトリップ、創業。
映像、ライセンスビジネスなどの会社設立。
ブランドオーナー、サーフクルーズCO-OWNER。
早稲田大学卒。

》次号2019年3月はベトナム・ダナン編《

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